私が想像する「NEMIKAの女性像」は、今っぽさもありながら、エレガンスや華やかさを大事にする人。エレガンスは知性とも言い換えられるし、華やかさは装うことを楽しんでいる様子、とも表現できます。
そんなムードをのせたくて、このコレクションは生地選びから入りました。通常は、デザインを決めてから生地、という順番なのですが、日本国内や世界から集めた生地の声を聞いて、形に落としていく、という方法を取ったのです。
例えば、ゴールドと黒のカラリングが美しいジャガードは、ふんわりしたスカートが最適だし、流行のミックスツイードはどうしても、ジレにしたかった。こうしたアイテムは、「手持ちのシンプル」を、NEMIKAらしく、エレガントで華やかに見せてくれます。
振り切ったボリューム感で
エレガンスをモードに昇華
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ブラウス ¥39,600
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その他 本人私物
「ブラウスのナチュールワインカラーが本当にきれいなので、ボトムスは背景になってくれるダークトーンのデニムを。ボリューミーなフォルムながら、ハリとほど良い透け感、そして滑らかな光沢のある素材だから、裾をアウトしても重くなりません。あえて、服とは離れた色の小物を合わせ、こっくりとした秋色をリズミカルに」
インナーで表情が大きく変わる
ジレ×スカートのツイード再解釈
質感でメリハリをつけた、
グレーの豊かなグラデーション
奥行きのある華やかさ。
ジャガードの世界観を堪能
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スカート ¥46,200
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その他 本人私物
「ジャガードの柄とドラマのあるフォルムを生かしたいから、合わせのアイテムは黒で統一。アクセサリーもゴールドにして、とにかくスカートを際立たせます。やや前が短く、後ろに向かって長さを出したテールバックなので、靴はボリュームのあるものを。ブーツやヒールの太いパンプス、ビブラムソールのローファーがおすすめ」
ドラマティックな余韻を残す
テントシルエットのコート
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コート ¥79,200
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その他 本人私物
「この何とも言えない、ブラウンボルドーがお気に入り。秋の景色のようなブラウンを集めてコーディネートしましたが、意外と計算なしでさまざまな色と合います。ボタンの留め方でも、イメージの変わるテント型のコート。コンパクトなニットと広がるスカートに合わせて、一番上のボタンだけ留め、三角形の輪郭を作りました」
気分高まるクラシックなムード。
ボトムスで自分に引き寄せて
大草 直子
スタイリスト
ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。2019年4月には新しいメディア『AMARC』を立ち上げ、雑誌『AMARC magazine』も発行。著書も多数。
- MODEL&STYLING:NAOKO OKUSA
- PHOTOS:AKIRA MAEDA(MAETTICO)
- HAIR&MAKE:TOMOKO KAWAMURA
- EDIT&TEXT:AYAKO SUZUKI(HRM)